皆様こんにちは![ニコニコ]()
色々あった新年でしたが…。
ともかくこちら台湾は現在、旧暦の年末なので
新たな年を迎えるにあたり、お参りも盛んな時期となっています。
今日のお話は「亡き母の意見を聞く」なのに、なんでお参りの話なのか…。
まぁまぁ、全て繋がっている話なのでちょっと年末ムードを感じつつ先にお参りにお付き合いください。![ウインク]()
さて、やってきたのは松山慈祐宮、媽祖様をメインに祀っていますが、他にも観音様や註生娘娘(子宝の神様）や、お地蔵様など多数の神様がいらっしゃるところです。
台湾に「厄年」という考えはありませんが、「犯太歳」という概念があります。
日本と反対に台湾では年男年女は「犯太歳」で要注意なんですね。
なぜかというと、その年の「歳君（年神様）」と自分がバッティングしてしまうから。
それで、年末年始には新たな年の年男年女が廟にお参りして一年の安全を祈願するのです。
「安太歳」という。（詳細省略）
さて、さっそく中に入りますとＡＴＭ～![お金]()
寄付（お布施）する現金を持っていなくても、どうぞご安心ください![爆笑]()
いや…、そもそも現金がなくてもノープロブレム![ビックリマーク]()
廟も現代はキャッシュレス、「香油銭」というお布施はカード払いもＯＫです。
悠遊カードという交通カードをかざせば「ピッ」で終わり。
自動的に定額100元支払い完了、レシートもお持ちくださいっ![ビックリマーク]()
…で、このような紙のお金とお線香を受け取ります。
お線香はこちらで点火、ここは神様が多いので…。
お線香ワンセット10本～つまり館内10か所お参りしてそれぞれの炉に一本ずつお線香を立てます。
まずこちら媽祖様からお参りスタート
すみません![あせる]()
お参りする神様があまりに多いので、他の参拝写真省略です。
お参りする神様があまりに多いので、他の参拝写真省略です。はい、5階まで登りまた一階まで戻って10か所お参りが終わったら、ここでさっきの紙のお金を燃やして神様に送ります（この作業は省略することもある）。
さて、全てのお参りが終わって、もし何か神様に尋ねたいことがある場合は、いよいよお尋ねステップに入ります。
①おみくじ番号を引く→○番と書いてある
➁筊杯(台湾語＝ボエ）という道具を手に持って神様に「これでよいですか
」と尋ねる。
③筊杯(台湾語＝ボエ）を床に落とす
左の人は手にもってお尋ね中、かがんでいる人は投下後
筊杯(台湾語＝ボエ）ボエは、片面がこんもり、片面が平らになっています。
結果：床に投下したときにこのように![下矢印]()
裏と表が出たらOKの返事です。
裏と表が出たらOKの返事です。
平と平、こんもりとこんもりの場合はNOなので、もう一回①➁③です。
また、何か神様に質問がある場合、例えば「息子の山田太郎は台湾大学に合格できますか？」などは上の➁③で神様からお返事をもらうことができます。
ふ～ここまで話が長かった…![あせる]()
。
。で、やっと「亡き母の意見を聞く」とはなんぞや…ですが![ウインク]()
実はウチは両親とももう他界していまして、先ごろ両親のお墓の一部に不具合があるのが見つかったのです。そのため、少々工事をして一部分を取り換えなければならなくなったのですが、
新しいものを用意するにあたり、元のデザインに似たデザインAと新たなデザインBとどちらがよいか、母の意見を聞きたかったのです。
そこで役に立つのが上の➁③で尋ねる方法（台湾語ではボアボエという）。
父は母さえよければそれでよいという人だったので、母に好みのデザインをコインを使って聞きました。
墓前にて母に語りかける私…。
「お母さん、先ず最初に新しいものはこのデザインAがいいか教えてね。OKならコインの裏と表、NOなら裏と裏または表と表で答えてね。二回目はデザインBについて質問するよ。」
で、一回目「デザインAでいいですか![はてなマーク]()
」
」結果は裏と裏。
どうやら母はデザインAにはもう飽きたようです。
で、二回目「デザインBにしますか![はてなマーク]()
」
」結果はこれ。
裏と表でYES![ビックリマーク]()
生前おしゃれだった母らしく、新しいデザインBをご所望でした。
以上の故人の意見を聞く「ボアボエ」は遺骨、墓前もしくは位牌（正しい儀式を経て供養しているもの限定）の前で行うことができます。
但し、これはおしゃべりではないので、質問はお墓や供養、埋葬に関わる重要なこと限定です。
「今年の私の財運はよいですか？」とか「娘は結婚できますか？」などの質問は故人にはNG。
そういうのは神様に聞かなければいけないのでお気を付けくださいね～。![ウインク]()
※因みに、お墓の工事は風水をいじるので非常に注意が必要であり、必ず風水師に日時を選んでもうらう必要があります。
最後になりましたが、この度の能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
被災地の皆様が一日も早く日常を取り戻せるようお祈りいたします。
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